徹底分析シリーズ 素朴な疑問―これにて35件落着!
34件目―モルヒネやフェンタニルを用いたPCAの設定はどうすべきか
進藤 一男
1
SHINDO, Kazuo
1
1兵庫県立尼崎病院 麻酔科
pp.470-472
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101235
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●PCAの設定項目
携帯型の機械式精密注入装置や,豊富なラインアップのディスポーザブル簡易型装置の登場により,術後の疼痛管理の手法として自己調節鎮痛patient-controlled analgesia(PCA)が普及している。
PCAでは,患者がボタンを押すと一定量の鎮痛薬が注入される。この量は,ボーラス投与量demand dose(PCA投与量)と呼ばれている。機械式精密PCA装置では,一度ボーラス投与が行われると,設定した時間(ロックアウトタイム)の間は,ボタンを押しても薬物が注入されないようにプログラムされている。また,1時間当たりのボーラス投与の最大有効回数(時間有効回数)をあらかじめ設定し,安全性を増すことや,持続注入量(基礎注入量)を設定することもできる。
Copyright © 2011, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.