徹底分析シリーズ 麻酔科医とタンパク質の一生≪番外編≫
オレキシン:麻酔一炊の夢となるか
櫛方 哲也
1
,
廣田 和美
2
Tetsuya KUSHIKATA
1
,
Kazuyoshi HIROTA
2
1弘前大学医学部附属病院 麻酔科
2弘前大学大学院医学系研究科 麻酔科学講座
pp.144-146
発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100861
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●オレキシンとは?
オレキシンorexinは,1998年に日本人のSakurai, Yanagisawaらにより報告された内因性のペプチドである。オレキシンA(33個のアミノ酸)とオレキシンB(28個のアミノ酸)に細分され,その受容体はⅠ型とⅡ型に分かれる。オレキシンAは双方の受容体に作用するが,オレキシンBはⅡ型受容体に作用する。オレキシン神経系は視床下部を起始として中枢神経系に広く投射する。機能は生理的睡眠-覚醒,鎮痛,摂食行動,交感神経系機能亢進など多岐にわたり,またオレキシン神経系の機能不全がナルコレプシー(メモ1)を惹き起こす。
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