徹底分析シリーズ またまた研修医の素朴な疑問─1
超短時間作用性オピオイド鎮痛薬レミフェンタニル,そのピットフォールは?
山蔭 道明
1
1札幌医科大学医学部 麻酔科
キーワード:
循環抑制
,
肥満
,
術後鎮痛
Keyword:
循環抑制
,
肥満
,
術後鎮痛
pp.506-507
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100314
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●レミフェンタニルの注意点,それは循環抑制と術後鎮痛の必要性だ!
主に組織中の非特異的エステラーゼで速やかに代謝されるレミフェンタニルは,その調節性という特徴から,今後広くわが国でも手術麻酔に利用されていく鎮痛薬である。代謝が肝腎機能に依存しない点も使いやすい。
一方,脳内濃度が速やかに上昇するため,副交感神経優位の循環抑制が問題となる。また,覚醒が良好であるため,かえって術後鎮痛に関して前もって対処する必要がある。
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