増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅰ.細胞核での分子修飾
ヒストン/核内タンパク質
O-グリコシル化
廣澤 瑞子
1
,
早川 晃司
1
,
田中 智
1
,
塩田 邦郎
2
Hirosawa Mitsuko
1
,
Hayakawa Koji
1
,
Tanaka Satoshi
1
,
Shiota Kunio
2
1東京大学大学院農学生命科学研究科細胞生化学研究室
2早稲田大学生命理工学術院
キーワード:
エピジェネティクス
,
エピゲノム
,
ヒストン修飾
,
GlcNAc修飾
,
ヘキソサミン合成経路
Keyword:
エピジェネティクス
,
エピゲノム
,
ヒストン修飾
,
GlcNAc修飾
,
ヘキソサミン合成経路
pp.416-417
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200856
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ヒストンのO-グリコシル化(O-GlcNAc修飾)は“代謝とエピゲノム”を結ぶ新たな経路として注目される。細胞内に取り込まれたグルコースの数%がヘキソサミン合成経路によりUDP-GlcNAc(GlcNAc供与体)となり,ヒストンのセリン(Ser)あるいはスレオニン(Thr)残基にβ-N-アセチルグルコサミンが付加される。これまでに16種類のヒストンのO-GlcNAc修飾が報告されており,転写制御以外にもゲノム修復など様々な機能にかかわっている。
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