Japanese
English
特集 クロマチンによる転写制御機構の最前線
Ⅰ.分子レベル
ヒストン翻訳後修飾と転写活性化
Histone modifications and transcription activation
佐藤 優子
1
Sato Yuko
1
1東京工業大学科学技術創成研究院
キーワード:
ヒストン修飾
,
転写活性化
,
エピジェネティクス
,
アセチル化
,
メチル化
Keyword:
ヒストン修飾
,
転写活性化
,
エピジェネティクス
,
アセチル化
,
メチル化
pp.205-210
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201676
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真核生物の細胞核内では,DNAはヒストン8量体に巻きついてヌクレオソームを形成し,更にヌクレオソームが連なった構造“クロマチン”として核内に収納されている。クロマチン構造は,長大なDNAを核内に収納する物理的な役割と,遺伝子発現やゲノム恒常性を制御する役割を持つ。クロマチン構造による遺伝子発現の制御には,ヒストンタンパク質の翻訳後修飾が重要な役割を果たしている(図1)。本稿では,転写活性化に関与しているヒストンの翻訳後修飾に注目し,その役割を考察する。
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