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第5土曜特集 アルツハイマー病――研究と治療の最前線
基礎
エピジェネティクスとアルツハイマー病
Epigenetic abnormality in Alzheimer’s disease
間野 達雄
1
,
岩田 淳
2
Tatsuo MANO
1
,
Atsushi IWATA
2
1国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第四部
2東京都健康長寿医療センター脳神経内科
キーワード:
エピゲノム
,
DNAメチル化
,
ヒストン修飾
,
マルチオミクス
,
加齢
Keyword:
エピゲノム
,
DNAメチル化
,
ヒストン修飾
,
マルチオミクス
,
加齢
pp.916-920
発行日 2023年12月30日
Published Date 2023/12/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28713916
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アルツハイマー病(AD)の発症には遺伝的因子に加えて後天的因子が関与しており,このような後天的因子が及ぼす細胞機能変化はエピゲノムとして蓄積される.これまでDNAメチル化解析,ヒストン修飾解析をはじめとしたエピゲノム解析が行われてきており,ADのさまざまな側面が明らかになった.一方で,データが蓄積するにつれて,それらを発現解析と統合する,異なった階層のエピゲノム解析を統合するといったマルチオミクス解析を行うことの困難さも明らかとなってきている.本稿では,これまでの単一オミクス解析の成果を概説するとともに,シングルセル解析やマルチオミクス解析などの新しい試みについて触れてみたい.
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