増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅲ.細胞膜での分子修飾
膜タンパク質
O-結合型グリコシル化
岡本 亮
1
,
真木 勇太
1
,
梶原 康宏
1
Okamoto Ryo
1
,
Maki Yuta
1
,
Kajihara Yasuhiro
1
1大阪大学大学院理学研究科化学専攻
キーワード:
O-Glycosylation
,
O-GalNAc
,
O-Man
,
O-Fuc
,
O-GlcNAc
Keyword:
O-Glycosylation
,
O-GalNAc
,
O-Man
,
O-Fuc
,
O-GlcNAc
pp.498-499
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200897
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O-結合型グリコシル化は,タンパク質中のセリン(Ser),スレオニン(Thr)残基の側鎖水酸基に対して種々の糖(鎖)が結合する翻訳後修飾を指す。結合する糖の構造は多様であるため,O-結合型グリコシル化としての統一的な機能の定義はない。しかし近年,O-グリコシル化した糖の構造に依存した機能と,病気との関連性の解明が進んできた。そこで本稿では,最も基本的なO-結合型グリコシル化である,N-アセチルガラクトサミン(GalNAc)化,フコース(Fuc)化,マンノース(Man)化,N-アセチルグルコサミン(GlcNAc)化について,その化学的特徴と機能を概説する。
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