特集 慢性腎臓病大全—“困った”に応える診療アップデート
【CKDと薬】
❹CKD-MBD薬のアップデート
島村 典佑
1
,
中川 洋佑
1
,
駒場 大峰
1
1東海大学医学部内科学系 腎内分泌代謝内科学
キーワード:
慢性腎臓病
,
CKD
,
カルシミメティクス
,
活性型ビタミンD製剤
,
副甲状腺過形成
,
リン低下薬
,
P低下薬
Keyword:
慢性腎臓病
,
CKD
,
カルシミメティクス
,
活性型ビタミンD製剤
,
副甲状腺過形成
,
リン低下薬
,
P低下薬
pp.308-313
発行日 2026年3月15日
Published Date 2026/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510360030308
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CASE
患者:75歳、女性。
現病歴:血液透析を導入し半年経過した患者。定期採血にてCa 8.6mg/dL、P 7.0mg/dL、intact PTH 350pg/mLであり、二次性副甲状腺機能亢進症と考えられた。慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)の管理として、まずはPの是正を計画した。その他の採血データからは透析効率は問題なかったため、薬剤での是正を行うこととした。Caの上昇およびPの低下を期待し、炭酸カルシウムを開始した。その後の採血でCa 9.0mg/dL、P 5.0mg/dLと管理目標内であったが、intact PTH 280pg/mLと依然高値であったため、65歳以上の女性であることと骨折リスクが高いこと、またCaおよびPが低くなかったことから、カルシミメティクスを開始した。その後定期的に採血を行い、カルシミメティクスの用量を調整したところ、CKD-MBD管理は安定した。ハイリスク患者のためPTH値を厳格に管理することを目指した。

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