特集 慢性腎臓病大全—“困った”に応える診療アップデート
【総論】
❷AKI to CKD transition—AKIとCKDの連続性
姜 伶奈
1
,
山本 伸也
1
,
柳田 素子
1
1京都大学大学院医学研究科 腎臓内科学
キーワード:
AKI to CKD
,
組織修復不全
,
慢性炎症
,
TLT
,
線維化
Keyword:
AKI to CKD
,
組織修復不全
,
慢性炎症
,
TLT
,
線維化
pp.242-245
発行日 2026年3月15日
Published Date 2026/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510360030242
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CASE
患者:78歳、女性。
既往歴:高血圧症、変形性膝関節症。
現病歴:膝痛のため非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を常用していた。健康診断の血清Crは0.8mg/dL、eGFR>60mL/分/1.73m2で腎機能正常であった。急性胆囊炎から敗血症性ショックとなり、血圧低下と多臓器不全をきたしICU入室となった。翌日より乏尿となり、血清Crが0.8→4.5mg/dLまで上昇。循環不全とサイトカイン血症による敗血症性急性腎障害(AKI)と診断され、持続的腎代替療法が開始された。敗血症コントロール後、尿量は回復し腎代替療法は離脱できたが、血清Crは2.0mg/dL程度までしか回復しなかった。

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