特集 慢性腎臓病大全—“困った”に応える診療アップデート
【総論】
❸超高齢社会におけるCKDマネジメント
角谷 裕之
1
,
柏原 直樹
1
1川崎医科大学 高齢者医療センター
キーワード:
高齢者
,
末期腎不全
,
フレイル
,
腎代替療法
,
保存的腎臓療法
,
CKM
Keyword:
高齢者
,
末期腎不全
,
フレイル
,
腎代替療法
,
保存的腎臓療法
,
CKM
pp.246-250
発行日 2026年3月15日
Published Date 2026/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510360030246
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CASE
患者:82歳、男性。
現病歴:糖尿病と高血圧症の既往があり、CKDステージG5で通院中。最近、食欲低下と体重減少に加え歩行速度の低下も認められ、フレイルの進行が疑われた。採血では血清クレアチニン値が5.8mg/dL(eGFR 8mL/分/1.73m2)まで上昇しており、慢性心不全と軽度の認知機能低下も確認された。腎代替療法の選択にあたり、本人と家族を交えて共同意思決定(SDM)を実施した。通院負担やQOL、介護状況をふまえ、透析導入による利益と不利益を丁寧に説明した結果、患者は「自宅で穏やかに過ごしたい」と希望し、保存的腎臓療法(CKM)を選択した。また、ACPを通じて、今後の体調変化に応じた対応方針も共有した。

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