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特集 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の最新リハビリテーション診療
1 ALSの治療開発の最新動向とリハビリテーション医療との融合
Latest Trends in ALS Drug Development and Integration with Rehabilitation Medicine
鈴木 直輝
1
,
海老原 覚
1
Naoki Suzuki
1
,
Satoru Ebihara
1
1東北大学大学院医学系研究科臨床障害学分野リハビリテーション科
キーワード:
ALS診療ガイドライン2023
,
iPS創薬
,
核酸医薬
,
J-FASTレジストリ
Keyword:
ALS診療ガイドライン2023
,
iPS創薬
,
核酸医薬
,
J-FASTレジストリ
pp.577-583
発行日 2024年7月18日
Published Date 2024/7/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 筋萎縮性側索硬化症(ALS)では運動ニューロンが障害され,四肢の筋萎縮・筋力低下や嚥下・呼吸障害などの球麻痺症状を呈する.本邦の患者数は約1万人で,全経過は3〜5年とされる.iPS創薬や核酸医薬など治療開発の進展がめざましく,早期診断・治療の必要性が増している.本稿では,ALSの臨床病型と診断の流れについて概説したうえで,10年ぶりに改訂された診療ガイドライン2023を参考にALSの標準的治療についてまとめる.さらに,国内外の開発中の薬剤について想定される分子機序と併せて提示する.先進的な薬物療法による病態治療と運動療法・栄養療法・呼吸療法・ロボットスーツなどによるリハビリテーション医療の融合がALS治療の未来像である.

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