B型肝炎-根絶に向けて
B型肝炎の最新治療 HBV排除を目指した抗ウイルス薬開発の展望
竹原 徹郎
1
1大阪大学 大学院医学系研究科消化器内科学
キーワード:
キャプシド
,
肝炎-B型
,
抗ウイルス剤
,
B型肝炎ワクチン
,
アポトーシス
,
プロドラッグ
,
新薬開発
,
siRNA
,
Toll-Like Receptor 7
,
ウイルス侵入
,
核酸医薬
,
Tenofovir Alafenamide
Keyword:
Antiviral Agents
,
Capsid
,
Hepatitis B
,
Prodrugs
,
Apoptosis
,
Hepatitis B Vaccines
,
RNA, Small Interfering
,
Virus Internalization
,
Toll-Like Receptor 7
,
Drug Discovery
,
GS-7340
pp.335-338
発行日 2016年2月20日
Published Date 2016/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016206716
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B型肝炎に対する抗ウイルス治療は核酸アナログとインターフェロンを用いて行われている.ウイルス増殖を制御することは可能になったが,C型肝炎のようにウイルスを完全に排除することはできない.B型肝炎の治療を進歩させるためには,ウイルス増殖のテンプレートであるHBV cccDNAを標的とした治療法の開発や,異なる作用機序の薬剤が開発されることが必要である.このような目標のため,多くの薬剤が,現在臨床開発あるいは前臨床開発段階にある.本稿では,核酸アナログのプロドラッグ,HBVの転写産物を標的とした核酸治療,カプシド形成阻害薬,エントリー阻害薬,TLR?7アゴニスト,治療ワクチンなどの開発動向について概説する.
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