フィールドノート
シャイユクリニック留学記 複数性、外国人性と“治癒”—《前編》不安だらけのフィールドワーク
橋本 和樹
1
1京都博愛会病院精神科
pp.58-63
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201235
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「明日からフィールドワーク。緊張するというか、困惑するというか。キャパオーバーが連続しているような感じ。1か月病院に住み込みで研修するという生まれて初めてのことを40手前でするというのはおかしい。一体何をやっているのか」
私が毎日つけていたフィールドノートの冒頭は、こんな文章から始まっている。新しい病院を訪れるときは誰だってこんな気持ちになるものだ。ましてやそれが日本とは言葉も文化も全く違う“フランスの病院”である……。
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