連載 すれ違わないためのパーソナリティ心理学・2
シャイネスのもたらすもの
稲垣 勉
1
1京都外国語大学共通教育機構
pp.236-239
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660020236
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
第1回では、シャイネスという概念の説明や、その測定方法について述べてきました。その中で、シャイネスの具体的な測定方法の1つとして、自己報告式の尺度1)をご紹介しました注1。なお、第1回では指導をなさっている学生さんに(ご本人の同意の下)答えていただいてもよいのでは、とお伝えしましたが、現実にはなかなか難しいかもしれません。
その場合、指導者が評定する方法もあると思います(評定を本人ではなく他者が行うので、これを他者評定といいます)。実際に、シャイネスの高さについて、自己評定と他者評定は一定の相関関係にあります4)。つまり、指導学生さんが5人いた時に、指導者がその5人のシャイネスの高さに順番をつけるとしたら、順序はおおむね合っていることが多いと考えられます注2。

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.