連載 すれ違わないためのパーソナリティ心理学・4
シャイな学生にどう関わるか?
稲垣 勉
1
1京都外国語大学共通教育機構
pp.510-513
発行日 2025年8月25日
Published Date 2025/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660040510
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第3回では、「シャイネスが原因で日常的に困ったりする経験がどのくらいあるか」「シャイネスを変えたいと思っている人たちはどれくらいいるのか」という点に関する調査結果を紹介しました。そして、「そもそもシャイネスという性格は変えられるのか」「(全員が)変える必要があるのか」という点についても考えてきました。その際、シャイネスによる困り感がない人やシャイネスを変えたいと思っていない人の「シャイネスまで変える必要はない、あるいは難しいのではないか」ということを述べました。
相手との関係を改善しようとする時、相手を変えるのは難しいことがあります。そうした時、みなさんは自分(のやり方)を変えるということを自然となさっていると思います。今回からはこの点に焦点を当て、みなさんが指導をなさっている学生さんのシャイネスを変えるのではなく、「私たちの関わり方を変える」という視点から展開してみます。

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