フィールドノート
シャイユクリニック留学記 複数性、外国人性と“治癒”—《後編》日本でも言える「治療すべきはまず治療環境である」
橋本 和樹
1
1京都博愛会病院精神科
pp.140-144
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689201252
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P.I.をよく知る利用者たち
ここラ・シェネでの1日の予定は、「グリーユ」と呼ばれるA4裏表の紙に全て書かれている。日付、その日の診察担当医、アトリエ(いわゆる作業活動)や利用者とのミーティングの予定だけでなく、スタッフミーティングまで、場所や時間が全て記載されている。裏面には医師も含め、その日、勤務しているスタッフがどこで何時まで勤務しているかがわかるようになっている。
ユニットごとに院内PHSの番号が割り振られており、職員同士はもちろんのこと、利用者も院内電話を使って担当のスタッフに問い合わせることができる。利用者もモニターもこのグリーユを見ながら、その日の予定を立てる。
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