連載 フィールドに出よう!・1【新連載】
フィールドワークは宝さがし
神馬 征峰
1
1東京大学大学院医学系研究科・国際地域保健学教室
pp.71-74
発行日 2012年1月15日
Published Date 2012/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102319
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フィールドに出よう!
と言ったはいいものの,「フィールドって何?」と,ここで躓くとなかなか先には進めない.単に「現地」とか「現場」と言っても良いのかもしれない.ところが,例えば日本文化人類学会が発行している『フィールドワーカーズ・ハンドブック』1)をその調子で訳すと,『現場労働者の手引書』となってしまう.人類学に限らず,多くの研究者や実践家は,たぶんこの「現場労働者」という響きを嫌う.差別,かもしれない.が,国際保健の分野でも,研究室の外に出て海外で活動をする際は,「フィールド」という言葉の響きのほうがより自然となっている.本連載では「フィールド」という言葉にこだわりたい.
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