特集2 精神科で看取るために必要な技術と考え方(後編)
「終末期における死は、自然なことであって敵ではありません」—死を語れる文化を病棟で作っていただきたい
松谷 典洋
1
1東京女子医科大学大学院博士前期課程
pp.348-360
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200501
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看取りの技術を上げるために
1.疼痛緩和の基礎
◎がん性疼痛緩和の基礎
基礎的な麻薬の話もしていきたいと思います。
WHOが示す3段階ラダー(図1)を見ると、第1段階ではまずは「非オピオイド鎮痛薬」であるNSAIDS(ロキソニンやボルタレンなど)やアセトアミノフェン(カロナールなど)を使って、疼痛緩和を図ります。それで疼痛緩和ができるのであれば、オピオイド=麻薬を使うことはありません。
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