連載 ウェルビーイングが導く患者中心の医療の未来・5
人生の終末とウェルビーイング—死を自然なものと考える視点からの安寧
岡山 容子
1
,
清水 幸裕
2,3
,
前野 マドカ
4
,
秋山 美紀
5
1おかやま在宅クリニック
2特定医療法人財団五省会 西能病院 内科
3前南砺市民病院
4EVOL株式会社
5慶應義塾大学環境情報学部
pp.814-817
発行日 2025年9月10日
Published Date 2025/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550350090814
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「死は敗北」なのか?
私は京都市内で在宅医療に従事している医師です。もともと終末期医療に関心があり,麻酔科に入局したのち,ホスピスでの研修等を経て在宅医療の分野に転向しました。
在宅医療とは,通院ができない方,すなわち身体的に弱っている方が対象の医療です。そして「弱っている」ということは,いずれ迎える「死」を想定しなくてはならないということです。つまり,在宅医療は「死」を内包した医療であり,終末期医療そのものでもあると言えるのです。これは「怖い」医療でしょうか。

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