連載 イイネ!その業務改善・6
物品自己管理基準をフローチャートで明確化
山田 信二
1
1特定医療法人正光会松ヶ丘病院
pp.587-591
発行日 2016年11月15日
Published Date 2016/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200296
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大半の看護師が不安を感じていた
精神科病棟における物品自己管理について、私たち看護師は、自傷他害のリスクと行動制限最小化との挟間で悩みながら、長らく解決策を模索してきた。
これまで私たちの病院では、患者が入院してきた時にどの程度物品を自己管理できるか担当医師に確認し、自己管理が困難と予想された物品は病棟で管理していた。病院に持ち込む物品が増えたり、行動制限の解除や最初の外泊などの処遇が変わるタイミングで、担当医師と看護師が相談して患者の希望も踏まえながら物品管理のあり方を変更していた。この時担当医師は普段から患者の生活を看ている看護師の意見を求めることが多いが、看護師によって評価基準がまちまちである。また重篤な自傷行為にも結びつきかねない判断を求められることを不安に感じる看護師もいた。
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