書評
「進め方と方法がはっきりわかる 看護のための認知行動療法」
吉永 尚紀
1,2
1千葉大学大学院認知行動生理学分野博士課程
2千葉大学医学部附属病院
pp.39
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100993
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私たち看護職は、患者と接する機会が最も多く、生活のさまざまな場面にかかわるという特性を持つ。当然、精神的な悩み・課題をかかえる患者に対応しなければならない場面も多く、そんなときは行き詰まりを感じたり陰性感情を抱いてしまうこともある。
「傾聴・受容・共感」は看護の基本姿勢だが、その先にある「問題解決」に向かうための看護実践の方法が、本書には具体的に示されている。認知行動療法に関しては多くの書籍が出版されているが、「看護実践」の切り口から書かれたのは本書が初めてといえる。
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