書評
進め方と方法がはっきりわかる看護のための認知行動療法
吉永 尚紀
1,2
1千葉大学医学研究院 子どものこころの発達研究センター行動医科学部門
2千葉大学医学部附属病院 精神神経科
pp.437
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102446
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認知行動療法を「看護師が実践する」ために書かれた初の本
傾聴・受容・共感の先にある「問題解決」のための看護実践
私たち看護職は,患者と接する機会が最も多く,生活のさまざまな面に関わるという特性をもつ。当然,精神的な悩み・課題を抱える患者へ対応しなければならない場面も多く,そんなときは行き詰まりを感じたり,陰性感情を抱いてしまうこともある。
「傾聴・受容・共感」は看護の基本姿勢だが,その先にある「問題解決」に向かうための看護実践の方法が,本書には具体的に示されている。認知行動療法に関しては多くの書籍が出版されているが,「看護実践」の切り口から書かれたのは本書が初めてといえる。
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