ロールプレイ研修①―入院時の情報収集で家族の心をつかむ

　看護職は，社会・医療，患者・家族が抱える多くの困難そのものに向き合う職業です。早急に解決することはできない困難に対して，現場では，それぞれの守備範囲で最大限，患者だけでなく家族を対象とした実践を行なっています。そしてその中核は，患者への看護が一人前にできるようになった中堅層以上のスタッフです。本連載では，彼ら・彼女らが，院内教育のいち担い手となり，家族への対応に不慣れな後輩のために，集合型研修を企画・運営する，あるいは勉強会・委員会活動の中心となる方法を提案します。

　看護職としてできる限りのことはしたと，日々自信をもてるような，しなやかに家族を看護するスタッフの育て方を一緒に考えてみませんか。