特集3 看護学生へ、当事者が伝えたいこと
A.当事者が授業で語ってくれたこと
当事者8名
pp.67-77
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100692
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1コマ目の授業。当事者8名の体験発表を学生が聞きました。
久保さん 30代 女性
私が発症したのは、看護師として働きながら看護学校に行っているときでした。仕事と学校の両立はかなりハードでストレスも溜まっていたのですが、その発散方法は友だちと飲みに行ったりカラオケに行ったりで、睡眠時間を削って遊んでいました。そんな生活を続けていたある日、下血をして熱が出てしまいました。でも、仕事は休めず、病棟においてあった薬や研修医に点滴を出してもらってしのいでいました。それが数日経っても治らず、内科へ行ったら「潰瘍性大腸炎」と言われ入院。ステロイドの大量投与、IVHを入れられ絶食となって治療がはじまりました。退院が近くなってきたら気持ちが落ち込んできて、眠れなくなったりしていましたが、「大丈夫」と自分に言い聞かせ退院までを過ごしました。
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