連載 看護のための認知行動療法・1【新連載】
認知行動療法へようこそ―新たなアプローチの扉を開こう
岡田 佳詠
1
1淑徳大学看護学部
pp.78-83
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100527
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護の行き詰まりに認知行動療法が効く
皆さんは、日頃いろいろな患者さんのケアにあたるなかで、「うーん、これからどうやってかかわったらいいんだろう……」と感じることはありませんか? 「私の力では太刀打ちできない……」と戸惑い、そこからケアがすすめられない、または、あきらめてそのままにしてしまう、他職種に任せてしまう、といった経験はないでしょうか? 私自身を振り返ってみても、臨床に携わっていたときはもちろん、教員として学生の実習指導をしていたときにも、いろいろなかかわりの場面で行き詰まりを感じてきました。
けれどもそういうなかで、私は幸いにも認知行動療法に出会うことができました。認知行動療法は、認知・行動の両面からはたらきかけることにより、患者さんのセルフコントロール力を高め、社会生活上のさまざまな問題の改善や課題の解決をはかる心理療法です。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.