連載 看護のための認知行動療法・2
認知行動療法の考え方とアプローチを紹介します
岡田 佳詠
1
1淑徳大学看護学部
pp.66-72
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100541
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連載第2回目である今回は、認知行動療法の考え方を紹介し、精神科看護においてそれらをどう活かすことができるかについて、説明していきたいと思います。
認知行動療法の考え方
◎「認知」と「行動」の2つにはたらきかける
認知行動療法は、1950年代から行なわれるようになった行動療法と、1960年代にアーロン・ベックにより開発された認知療法が融合し、体系化された心理療法です*1。認知と行動の2つの面へはたらきかけることにより、患者のセルフコントロール力を高め、社会生活上のさまざまな問題の改善や課題の解決を図ろうとします。
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