身の丈に合う福祉を求めて・4
感受性の扉を開くカギ
河野 一平
pp.642-643
発行日 1981年10月25日
Published Date 1981/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907589
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前回,仕事をどのようにあらしめるかは,その人の生き方の問題が反映していると書いた.そのことを少し追っかけてみたい.
どこかで食事をとりたいと思って街を歩いていれば,食べ物屋しか目にはいらない.酒好きな人ならば,目ざとく,街並から安くて落ち着いて飲めそうな店を見つけるだろう.‘本の虫’ならば,どこにどういう傾向の本屋があるか,街の配置がしっかり頭の中にできているだろう.同一の街でも,その人の関心の寄せどころによって,見える街の姿は何通りもある.
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