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私が「中井久夫」を特集した理由
佐藤 幹夫
pp.91-93
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100529
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筆者が個人で編集・発行している『飢餓陣営』という雑誌の最新号で、大胆にも「精神科医 中井久夫の仕事」という特集を組んだ。執筆者は、滝川一廣、熊木徹夫の各氏、他6名。筆者以外、精神医学や心理の専門職にある人々である。本稿では自由に紹介を、というお申し出をいただいたので、自己紹介も兼ね、気の向くままに書かせていただくこととしたい。
筆者は養護学校の教員を勤めたあと、文筆を生業とするようになった。取り組んできたテーマは発達障害を中心に、福祉、精神医療、司法、少年問題というように、かつての職業に関連する領域が多い。「公立学校教員」という枠内での社会的な発言は制約が大きく、その窮屈さに耐えかねて「フリーの文筆家」を決断(妄断?)させた面がなくもないから、これは当然の結果というべきか。
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