次号予告・編集後記

今月の特集をまとめてから気付いた皆さんの共通点は、「医療的に重症とされる方こそ、社会へ！」というお気持ちでした。それが「訪問看護師らしさ」なのかもしれません。新しい事業は、訪問看護師として皆さんが出会ってきた利用者さんたちの「切なる声」が形になった結晶のようなものなのだろうと思います。「家に帰りたい」だけでなく、「家から出たい」をも叶える事業多角化のお話はどれもこれもドラマチックで、何1つこれまでどこにも書かれていないことばかりでした。ご多忙な中、皆さん本当にありがとうございました。……米沢

事業の多角化。皆さんのエピソードから、「手広くやる」ことを前提としていたわけではなく、「その人のためになることをした」結果として事業展開に至っていることがよく分かりました。大事な原点の位置はそのままに、ただただその点を大きくしていっているのか、と。▶それにしても、必要に迫られたからとはいえ、そこでしっかりと足を踏み出せてしまうことに「すごい！」とも思いました。自分にはそうした精神が備わっているだろうか。躊躇してしまいそうです（そもそもなんの資格もないが）。こういう、看護師さんならではのなんとか応答しようとする力に感動してしまいます。……小池