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次号予告・編集後記
杉本
,
栗原
pp.86
発行日 2015年1月15日
Published Date 2015/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200092
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創刊20周年、新年1号。思い切った座談会をやりました。いろいろおめでたいのでブチ上げてみた夢物語と思いきや、今まで気づかぬフリをしていた?現行の政策の弱点射抜く、目の覚める話。対して、世界に秀でるテクノロジーと技術者たちの情熱は、老いや病気や人手や時間、お金等の制約による不自由の外へ人間を連れ出そうとしています。この方向は、人間性を担保せんとす訪問看護に通じるもの。ただ、その先の未来がどう“より人間らしい”かに、ただ楽観的ではいられません。怠惰や不明、憂鬱や孤独も人間らしさ。人は、目の前の障壁がなくなったからといって前に走り出すとは限りません。正月早々の根暗発言ですが、だからやっぱり訪問看護が大切で、訪問看護をより自由にする“テク”を今年もご紹介したいと思うのです。…杉本
10年後を遠く感じつつ、10年前がさほど昔に思えないのは、年をとったせいでしょうか。当時はまだADSLが普及し始めたばかりで、携帯メールは容量制限で届かないことも多く、CDや本をいくつも持ち歩いては時間をつぶし、調べ物には辞書か図書館、遠出には地図と時刻表が欠かせませんでした。今は、スマートフォンひとつでたいていのことがまかなえます。便利なことばかりではありませんが、テクノロジーはいつも、人が人に会い、ふれあいたいという欲求に従って進化してきた気がします。特集でも「連携」「人材育成」など「人」の課題を多くの方があげていました。ロボットや自動運転で実現される未来と、人と人がよりつながっていく未来、違うようでいて実は同じものなのかもしれません。…栗原
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