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次号予告・編集後記
杉本
,
栗原
pp.994
発行日 2014年12月15日
Published Date 2014/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200066
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巻頭取材で訪問鍼灸師の髙田さんに、訪問看護師さんで鍼灸の資格をとりにきている人が少なくないと聞いた翌日、まさにその人に偶然お目にかかりました。西洋医学ではアプローチの難しい老年期の不調にも“治療”ができる魅力はさることながら、東洋医学の考え方や技に深い関心とシンパシーをもっての挑戦だったと言います。鍼灸も漢方も、こんなにさまざまな症状に効き、時に著効するとは知りませんでした。「代替医療」と称されることもありますが、これを何かの代わりとか、現代医療に反するものと位置づけるのは、もったいないこと。東西医学の垣根をものともせず、気負いなく地域包括ケアの一担い手であろうとする髙田さんに鍼を打たれながら、時代の変化を身体で感じたのでした。…杉本
漢方薬のエキス製剤を初めて飲んだとき、その独特の香りと量の多さにちょっとびっくりし、しかし意外に飲みやすかった記憶があります。「食べ物と同じで、体調に合っているとおいしく感じるんですよ」とp.965の筆者・小池さんがおっしゃっていました。
「気(き)」や「血(けつ)」など、漢方医学には耳慣れない言葉が多いですが、患者さんの自覚症状に耳を傾けて、見て、触れて、においを嗅ぐことが基本という姿勢は、看護のアセスメントそっくりにみえます。今回の特集ではほぼ漢方薬のみに焦点を当てていますが、基礎から学びたいという方はぜひ書籍『絵でみる和漢診療学』『高齢者のための和漢診療学』(ともに小社刊)をお手に取ってみてください。…栗原
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