特集 Buurtzorg(ビュートゾルフ)との邂逅―何を学び、どう活かすか
Buurtzorgに出会ってここを学んだ!こう進化した!
“そのとき”“その場”でのタイムリーなケア実現への第一歩
片山 智栄
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1医療法人社団プラタナス桜新町アーバンクリニックナースケア・ステーション
pp.459-461
発行日 2014年6月15日
Published Date 2014/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102810
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私がBuurtzorg(ビュートゾルフ)に出会ったのは、当ステーション(常勤換算7人)を開設した2012年のことでした。当時、同法人の桜新町アーバンクリニック(以下、当クリニック)の看護師だった私は、往診同行だけでは十分な看護を提供することができず、かといって地域のステーションでは看護師によってケアの質にばらつきがあり、他事業所との連携をさらに強化していく難しさを痛感していました。そこで、クリニックとの連携を密にとりながら、「医療」から「看護」までを一体的に提供できるよう、同法人内にステーションをつくろうということになったのです。そのほうが、看護師自身の学びも多く、ケアの質向上も期待できると考えました。
当ステーションでは、現在「オレンジプラン」による認知症初期集中支援チームのモデル事業に取り組んでいます。当クリニックの総合診療医と認知症専門医との連携を密にもち、認知症だけに注目するのではなく、医療面・生活面を総合的に支えるプライマリ・ケアの理念を共有し行なっています。しかし一方で、生活支援など「介護」の面では、やはり他事業所との連携が不可欠であり、ここでも日本の“分業文化”の弊害を感じているところです。
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