連載 行動変容を導く ナッジの利いた保健活動・8
「Timely(タイムリーに)」活用のためのポイント
髙橋 勇太
1,2,3
,
村山 洋史
3,4
,
竹林 正樹
3,5,6
1横浜市鶴見区
2NPO法人PolicyGarage
3横浜市行動デザインチーム(YBiT)
4東京都健康長寿医療センター研究所
5株式会社キャンサースキャン
6青森県立保健大学
pp.682-688
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201716
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はじめに
第7回では,ナッジ実践の枠組みであるEASTの中の「S」,つまり,「Social(社会的に)」を紹介しました。
私たちが行う意思決定は,周囲の人の態度や行動に少なからず影響を受けています。Socialは,こうした「人の社会性」に着目したアプローチで,ポイントは3つあります。
1つ目の「社会規範を示す」は,世の中の多くの人が持っている価値観,行動,期待を提示することで行動変容を促すこと,2つ目の「つながりを活用する」は,社会関係を通して行動変容を促すこと,そして,3つ目の「コミットメントを促す」は,宣言等によって行動するよう自らを仕向けて行動変容を促すこと,です。
第8回の達成目標
第8回は,EASTの中の「T」,すなわち「Timely(タイムリーに)」を取り上げ,以下を達成目標とします。
●「Timely」活用のためのポイントを理解する。
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