第Ⅳ章 各論:がん患者へのケアとエビデンス 活用できる社会資源とエビデンス
がん療養をタイムリーにサポートする社会資源と看護師の役割
佐藤 由紀子
1
1東京女子医科大学病院 医療連携・入退院支援部 がんセンターがん患者相談室/がん看護専門看護師
pp.226-231
発行日 2019年2月25日
Published Date 2019/2/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_226
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厚生労働省第3期がん対策推進基本計画では,「がんとの共生」の施策として,「がんと診断された時からの緩和ケア」「相談支援・情報提供」「社会連携に基づくがん対策・がん患者支援」「がん患者等の就労を含めた社会的な問題」「ライフステージに応じたがん対策」の5つに取り組むことが挙げられている1).
がん療養をサポートする社会資源(ヒト・モノ・カネ・情報)は,がんの病期によって起こる困りに合わせ「タイムリー」に患者・家族に伝わり,利用選択できるようにすることが望ましい.筆者は病院でがん相談支援を行う看護師である.エビデンスと看護師にできる役割について以下に考察する.
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