特集 医療連携は看護から
よりよい地域連携へのシステム化―退院調整専門看護婦の役割と課題
藤井 寿恵
1
1山口県済生会山口総合病院看護部
pp.675-680
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902335
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済生会山口総合病院の背景
済生会山口総合病院は,山口市とその周辺町村の人口約20万人を医療圏とする2次救急病院として地域医療を担っている(表1)。
当院が位置する山口医療圏は高齢化率20%と,全国平均よりかなり高い。そのうえ,高齢者の核家族,高齢者の独居が多い地域である。また,周辺部の山村地域は過疎化が進み,労働人口も流出し,非常に深刻な問題となっている。地域全体で住民の健康問題を支え合わなければ,快適な老後を送ることはできないという状況である。
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