第18回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム2 糖尿病をもつ人への支援をつなぐ医療機関と地域とのリンケージ
病院と地域をつなぐ退院調整部門の役割とその活用
堺 恭子
1
Kyoko Sakai
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院
1Juntendo University Hospital
pp.72-74
発行日 2014年3月31日
Published Date 2014/3/31
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わが国では医学の発展により長寿社会を築いた一方で,入院期間の短縮など医療費の効率化が求められるようになった.平成20年度には退院調整部門の設置が診療報酬上の形式的条件となり,150床以上の病院の70%が退院調整看護師を配置している1).退院患者,家族の抱える困りごとは,服薬管理から受診相談,さらに緊急時の対応まで多岐に亘る2).退院調整部門の役割は退院後の適切なケア計画とサービス調整を行い,病気をもちながらも,安心して療養生活を送れるように支援していくことにある.退院調整部門が有効に機能すれば地域連携が促進され,患者の療養生活の質向上につながるはずである.そこで病院と地域をつなぐ退院調整部門の活用について実践内容をふまえ紹介する.
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