特集 地域における保健と医療の連携
地域へつなげる病院の活動—退院調整専門看護婦の取り組み
倉田 和枝
1
1済生会山口総合病院保健指導室・退院調整専門
pp.190-195
発行日 1998年3月10日
Published Date 1998/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901741
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はじめに
年々高騰する医療費が問題化し,入院医療費の適性対策が叫ばれ,長期入院・社会的入院の是正が求められている今,在院日数の短縮に向けた取り組みが,各々の病院で行われている。その中で,患者も家族も共に不安や問題を残さず,スムーズな退院へと移行できるように入退院医療システムを確立することが,病院,特に看護スタッフに期待され,質の高い看護の提供と共に求められている。
済生会山口総合病院では,平成6年(1994)9月より「退院調整専門看護婦」を1つの独立したセクションとして配置し,患者の入院早期から退院へ視点を向けた援助・調整を,医療関係者をはじめ患者・家族参加のうえで実施し,円滑な退院・良質な在宅療養の提供を目指している。また,外来においても「療養相談“ケアマネジメント”コーナー」を設置し,外来患者に対するケアマネジメント業務を実施している。
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