特集 医療連携は看護から
医療連携にクリティカルパスはなぜ必要か
野村 一俊
1
1国立熊本病院整形外科
pp.681-687
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902336
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はじめに
今,医療連携に大きな注目が集まっている。理由は大きく2つ考えられる。1つは急性期医療を担う施設と慢性期医療を担う施設とに医療制度上から分かれざるを得ない状況にあることから,1つの施設で1人の患者の急性期から慢性期まで医療を実施できなくなってきていることである。2つ目は,患者の高齢化である。高齢患者の増加は治療期間の長期化とともに,さまざまな合併症による医療内容の多様化をもたらし,1つの施設での対応が困難になってきている。このような状況の中,1施設で全ての医療サービスを提供する従来の自己完結型の医療は過去のものとなり,地域で医療サービスを提供する地域完結型の医療が我が国の医療の大きな流れとなってきているのである。
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