特集 医療連携は看護から
県立病院の地域連携モデル―連携フォーマットによる分析とモデル構築のプロセス
永池 京子
1
,
二村 良子
2
,
村本 淳子
2
,
臼井 徳子
2
,
北島 謙吾
2
,
石村 由利子
2
,
藤本 幸三
2
,
山路 恭子
3
,
稲葉 智子
4
,
永井 とし子
5
,
西岡 恵美子
6
,
佐甲 隆
7
,
大西 武徳
8
,
菊澤 美穂
8
1仁愛会浦添総合病院
2三重県立看護大学
3三重県立総合医療センター
4三重県立こころの医療センター
5三重県立一志病院
6三重県立志摩病院
7松阪地方県民局保健福祉部
8三重県病院事業庁県立病院課
pp.669-674
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902334
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はじめに
先の第4次医療法改正により,「その他の病床」が「一般病床」と「療養病床」に区分された。こうした機能分化の背景には,適正な医療サービス提供の基盤づくりがあるといえる1)。適正な医療,すなわち質の高い医療サービスを,適切な人(患者)に効率的に提供する体制が求められている。新しい医療サービスの供給体制は,自院完結型から,医療施設の機能分担を明確にし,医療機関の連携や在宅ケアの推進などを包含したトータルヘルスケアシステムの必然性を示唆している2)。
三重県においては,県立病院の経営健全化を目指し,医療サービスを経営と質の両面から,県立病院の適正医療ネットワークづくりが必要と考え,県立病院の地域連携に関するモデル研究事業が発足した。現在,途中経過の段階ではあるが,地域連携のモデル化を進めるなか,医療サービスの受給者が求める地域連携ニーズを分析するための「連携フォーマット」を開発したので,そのフォーマットを紹介し,地域連携における看護モデルの構築との関連性について述べる。
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