連載 徳島大学病院看護部の変革・4(最終回)
業務改善の成果と評価および継続的質改善の試み
浅野 水器子
1
,
松下 博宣
2
1徳島大学医学部附属病院看護部
2株式会社ケアブレインズ
pp.566-572
発行日 1999年7月10日
Published Date 1999/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901972
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当看護部は,病院の再開発・新病棟移転に伴い,PPC(症度段階別患者ケア)看護体制(当院の場合,新設の集学治療病棟とNICUでは高度医療に適合したケアを提供し,一般病棟では人員を削減した中で看護の質を維持・向上させること)をめざすことになった.そして,新しい看護体制へのスムーズな移行を目的として,自分たちが考える看護の「あるべき姿」に向かって,具体的な業務の改善と改革を実現した.
その取り組みの過程については,この連載の1回目から3回にわたって報告してきた.その概略は,①管理のツールとしての目標管理,②業務改善の指標となる徳大版看護業務量調査用紙の作成,③看護業務量調査による現状分析と業務改革計画の策定である.最終回となる今回は,以上の過程を経て再度行なった看護業務量調査の結果を踏まえ,看護体制移行後の成果と評価,および継続的質改善のための「目標管理サイクル」について紹介する.
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