研究・調査・報告
母乳外来を実施して—継続的な母子管理を考える
永井 裕子
1
,
能田 アサ子
1
,
浅野 水器子
1
,
橋本 公子
1
,
三宅 千代
1
,
富永 弘子
1
,
吉成 幸子
1
,
佐野 寿代
1
,
船戸 豊子
1
,
河野 えり子
1
,
小林 幸子
1
,
前田 恵子
1
,
渡辺 玲子
1
,
浜川 清恵
1
,
敦見 節子
1
,
鈴記 洋子
1
,
福原 治美
1
,
青木 福子
1
,
植松 幸子
1
,
高柳 真
1
1徳島大学医学部附属病院分娩部
pp.365-370
発行日 1981年5月25日
Published Date 1981/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205849
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I.はじめに──母乳外来を開設して
母乳哺育は,栄養学的,免疫学的な要素のみならず,母子関係の健全な発育にとって大切であり,当分娩部では日々,母乳栄養推進に努力を重ねている。昭和51年「母乳分泌量からみた母乳栄養の確立」と題して,母乳継続状況を調査したところ図1のとおりであり,退院後1〜2週以内に大幅な減少を示しており,退院後早期に援助の必要なことを痛感した。その調査結果を生かし,退院後も継続した指導を行ない,母乳栄養率の向上をはかることを目的とし,昭和55年1月母乳外来を開設した。そこで今回,その母乳外来の実施状況と退院後の実態調査を通して,実態を把握し,今後の退院時の母乳哺育指導について検討を加えたので報告する。
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