連載 ケアギビングのためのリーダーシップ・6
第一線のリーダーシップ
穀山 聰子
1
1愛媛大学医学部看護学科
pp.463-467
発行日 2001年6月10日
Published Date 2001/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901438
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はじめに
組織は社会の機関であり,社会の機能を果たす責任がある。ゆえに,その目的を達成するために効果的な組織構造と,能力ある人が必要となる。看護の組織を構成する多くの人たちは,トップも新人も,企業や政府機関の長と同じ種類の仕事,すなわち,企画,組織,統合,調整,動機づけ,成果の測定をしている1)。仕事のプロセスは同じでも,どこで,だれが,何をするかは,ポジションによって違う。しかし,何のために,つまり看護の使命は同じである。
組織の使命は,第一線に位置する人たちにより実行され,実現される。トップ(看護部長)も,ミドルマネジャー(中間管理者)も,スペシャリストも,第一線でのケアギビングに貢献するために存在する。組織の第一線で仕事をする看護婦こそ,患者・家族にとって最も重要な人である。
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