特集 看護の視点を生かすコーディネーター
院内資源を活用して現場の安全を図る―コーディネーターとしてのリスクマネージャー
平林 明美
1
1横浜市立大学医学部附属病院
pp.742-747
発行日 2001年10月10日
Published Date 2001/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901306
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はじめに
あらゆる医療職の中で,最もベッドサイドに近く,患者と接する時間も長い看護職は,患者安全確保(Patient Safety)の推進に大きな役割を果たすことが期待されている。多くの看護部では今,自らの業務を再点検し,医療事故防止への取り組みを続けている反面,看護職だけでは解決し得ない課題とのジレンマに苦悩する場面も多い。
筆者は2000(平成12)年4月から,看護部に所属しながら,院内の安全管理担当者(専任リスクマネージャー)として仕事をしてきた。気の滅入る日々と,喜びを感じる日々が交錯する毎日である。ここでは,筆者の携わるリスクマネージャーの仕事を,医療現場におけるコーディネーターとしての視点から述べてみたい。
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