ホスピタルトピックス 看護
ユニットマネージャー
吉武 香代子
1
1病院管理研究所
pp.82-83
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203092
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看護婦は看護婦本来の業務に専念すべきであるといことは,どこに行っても聞かれる言葉である。アメリカの一部の病院では,最近看護婦からいっさいの非看護業務(Non-Nu-rsing Tasks)を除き,看護婦が安心して患者の看護に専念できる環境を整えることを目的として,医学や看護の教育を受けない素人のユニットマネージャーの制度をとり入れている。
伝統的にいままでの看護単位では,主任看護婦が患者看護に関するいっさいの責任を負うとともに,病棟の非看護業務の管理も併せて行なってきた。看護に関して最も深い知識と経験を有し,最も熟練した技術を持ち,本来なら最高の看護を患者に与えられるはずの主任看護婦は,物の管理や他部門との連絡に多くの時間を費し,ほとんど患者に接する機会がなかった。非看護業務は,主任看護婦だけでなく,一般看護婦にも及び,患者看護に使われる時間はそれだけ割引きされていたわけである。
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