連載 ケアの質とスタッフ配置のための研究・5
わが国における患者分類システム試行までの経緯
山崎 慶子
1
,
住吉 蝶子
2
,
竹谷 美穂
3
1東京女子医科大学病院看護部
2札幌医科大学保健医療学部看護学科
3厚生中央病院看護部
pp.1008-1012
発行日 2000年12月10日
Published Date 2000/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901126
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私たちは,米国において,スタッフ配置の1つの方法として用いられている患者分類システム(Patient Classification System:PCS)について,わが国への導入の可能性を探るため,この連載を始め,実際にわが国の総合病院一施設で試行してみた。これまでの連載では,PCSの内容を具体的に紹介し,日本での試行をどのように行ない,その結果がどうであったのかを報告した。さらに,米国でのPCSの変遷の歴史とその背景を踏まえて,プロビデンス病院でのPCSの導入からスタッフ配置の実際までを述べた。
今回は,なぜ,このPCSをわが国で試行するに至ったのか,その背景となったシフトワーク研究とその結果についてまとめる。
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