特集 副鼻腔炎診療は変わったか?
副鼻腔炎病態の変遷
わが国の病態分類
岡野 光博
1,2
,
金井 健吾
2
,
岡 愛子
2
Mitsuhiro Okano
1,2
,
Kengo Kanai
2
,
Aiko Oka
2
1国際医療福祉大学医学部耳鼻咽喉科学
2国際医療福祉大学成田病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
副鼻腔炎
,
病態分類
,
フェノタイプ
,
エンドタイプ
Keyword:
副鼻腔炎
,
病態分類
,
フェノタイプ
,
エンドタイプ
pp.115-118
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000452
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はじめに
副鼻腔炎は上顎洞や篩骨洞など副鼻腔の炎症により,鼻閉や鼻漏あるいは嗅覚障害症状をきたす。多彩な病態を含む,いわば症候群である。わが国での副鼻腔炎,特に慢性副鼻腔炎の病態は1990年代以降に大きく変貌した。すなわち好中球優位な病態から好酸球性優位な病態へのシフトである。本稿では,わが国における現時点での副鼻腔炎の病態分類を紹介し,さらに好酸球優位な副鼻腔炎が増加した背景について概説する。
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