調査研究
看護における機器の開発と普及の現状・課題―(その2)開発・普及の課題
菅田 勝也
1
,
綿貫 成明
1
,
國岡 照子
2
,
田問 惠實子
3
,
小島 百合
4
1東京大学医学部健康科学・看護学科
2川崎市立看護短期大学
3日本看護協会
4東京大学大学院医学系研究科修士課程
pp.834-841
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900428
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筆者らは,看護業務に関わる機器や用具について,その利用の実態を把握し,今後の開発の方向性や普及方法を検討するための基礎的なデータを得ることを目的として,1995(平成7)年3月に郵送調査を実施した.調査で得られた結果から,看護機器や用具の利用のされ方の特徴が把握できた(前号その1参照).概略的にみて,看護機器・用具の普及は,日常的な患者の世話で使用する必要最小限の機器や用具の利用にとどまっていた.電気駆動の製品があっても,依然として人手に頼っている施設も多いようであった.また,既存の機器に関する情報が看護職集団に行きわたっていないことが,普及が進まない理由のひとつになっていると思われた.
そこで本号では,普及を妨げる要因,既存の機器・用具の改善すべき点,開発希望等について分析する(調査方法等の詳細については,その1を参照されたい).
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