特別連載 老人に対する看護技術研究
8.「在宅看護における感染予防に関する指針」作成の基礎的研究
村井 貞子
1
1東邦大学医療短期大学看護学科
pp.827-833
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900427
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緒言
在宅看護での感染では,感染の拡大に関与する要因が多く考えられる.主たるものとしては,患者側の要因としてあげられる高齢,寝たきり,延命装置の装着等のImmuno-compromised(易感染性)な状態,さらに,患者のケアを行なう側の要因としては,現状での在宅ケアの主たる担い手が感染予防の基礎的な知識に乏しい家族介護者であることと,訪問看護にあたる看護職・介護職が巡回訪問を行なうことなどがあげられる.
著者らは,患者の医療の質を保障する要因の1つとして,感染予防を位置づけており,在宅ケアにおける感染管理を実践的に検討してきた.
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