特集 救急医療を救う
AED普及の現状と課題
丸川 征四郎
1
1医療法人医誠会病院救急医療センター
pp.1014-1017
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101973
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はじめに
非医療従事者のAED使用(PAD)は,平成16年に心肺停止傷病者の救命率向上を目的に認可された.以来,AEDの設置が急速に普及し,心肺蘇生法の普及活動も各種の団体,医療施設によって広く行われている.しかし,市民によるAED使用は期待したほどには増加しておらず,克服すべき課題が数多く残されている.
本稿では,これらの課題に対する厚生労働省(厚労省)の科学研究班における研究成果1,2)から,トピックスを取り上げ,現状と課題について概説する.
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