連載 自分をリーダーに育てる・5
現状を打破するには自らアクションを起こす
坂本 すが
1
1公益社団法人日本看護協会
pp.397
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102766
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「変化に対応する」という言葉を,これまで何度か書いてきた。いまの看護管理に欠かせないことであり,リーダーとしての基本姿勢であるとも思う。変化についていくのは,リーダーとしての責務ともいえる。なぜなら,自分が変化しなければ,環境に対する働きかけが遅くなり,結果として組織統率力,問題解決力が落ちるからだ。対応が遅れると問題がさらに大きくなる可能性もある。私は,環境の変化に対して必要な手を打っているか,いつも考えながら仕事をしている。
問題だらけの現状を打破したい場合も,この「変化に対応する」ことが大事だ。しかし人間は毎日同じことをすることで,日常生活を生きている。だから,変化を好まない人は当然いる。看護管理者に限らず,スタッフのなかにも「私は現状のままで精一杯。研修に行く余裕はない」と言って,学びの機会を利用しない人がいる。また,昇任してもらいたいスタッフに,あと一歩を踏み出すきっかけを,どうつくっていくかということも課題である。
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